M-1936ピストルベルトの紹介です。OD Shade 7の仕様なのでWW2の終わりごろから朝鮮戦争にかけて主に使用されてきたタイプになります。ベトナム戦争の写真にもちょこちょこ出てくることもありますし、それ以降の写真でも時たま身に着けている人が居ますね…
装備を買い集めだした頃にM-1956ピストルベルトと間違えて買いました。いい加減M-1956ピストルベルトも買わなきゃいけないと思ってるんですがまだ買ってないのでこいつも現役です…
2年前から成長していない…
全体像
M-1956ピストルベルトと違いサイズ調整の金具は片側にしか存在しません。ベルト部分は横織りで作られています。結構柔らかめで曲げても真っ直ぐに戻ってしまったりはしません。スタンプは消えてしまって全然確認できません。本当はU.S.とコントラクトのスタンプがあるはずなんですが。
サイズ調整部
片側にのみ存在するサイズ調整部分です。3つ並んでいる真ん中のアイレットにフックを通して長さを固定します。真ん中のアイレットは上下と違い縁が小さいタイプになっています。座金もありません。サイズ調整が出来ない側はベルトを折り込んでバックルを固定しています。自衛隊の旧型弾帯もサイズ片側調整で似たような作りでしたのでM-1936ピストルベルトを参考にしたんじゃないかな~と思っています。
バックルとドットホック
M-1936ピストルベルトの特徴としましてはバックルの形状がM-1956とは異なるという点があります。と言いましてもM-1956以前のカートリッジベルトやらマガジンベルトやらピストルベルトはは大抵このタイプなんですけれどね~。装備品固定用のドットホックも一つ設けられています。この部分にはピストル用のマガジンポーチやカービン銃のマガジンポーチなどが固定できます。
M-1936ピストルベルトが本格的に使われていた頃はダブルフックワイヤーの装備とドットホックで固定する装備の2種類が使われていました。
バックルの使い方
90度にバックルを捻ってメス側のバックルの穴を通します。穴のサイズは丁度ぴったりですね。通したあとはまた捻って戻します。
こんな感じにバックルが引っかかりますので簡単にはベルトが開いたりしなくなります。M-1956とかLC-1だとしゃがんだときに外れてしまったりしますがこのタイプだとその程度じゃ外れません。
ただ外す時も捻らなければいけないので沢山装具を付けていたりするとちょっと面倒臭く感じます。実際オス金具を丸状に削って使用していた兵士も存在するっぽいです。
使用例
ベトナム戦争では米軍の他、南ベトナム解放民族戦線の兵士が着用した写真が出回っています。ただしプロパガンダ用の写真だと思いますので実際どれくらい着用されていたのかは未知数です。フランス軍のピストルベルトも片側にドットホックが打ってあり、形が微妙に似ています。北ベトナム軍でそれをコピーしていたようなのでそちらの方が使われているかもしれません。米軍では一般の兵というよりは軍事顧問や将校が着用している写真を見かけます。
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