M16用バンダリア【ベトナム戦争米軍装備】

2023/12/10

ベトナム戦争 米軍装備

t f B! P L
M16の20連マガジン7個を収納可能なバンダリアです。バンダリアは直訳すると弾薬帯だとか弾帯という意味になります。後になると30連マガジンも収納できるタイプのものが採用されます。ただし、そちらは4本しか収納できません。

全体

下のものが70年代のもの、上のものが80年代のものです。80年代頃になると負い紐部分が化成のものに変更されました。スタンプ部分にも微妙な変化があります。

スタンプ

70年代のものです。5.56mmのM193フルメタルジャケット弾、いわゆる.223レミントン弾の10連クリップを収納していたようです。本来は5.56mm弾が10発差し込まれたクリップが各箱に2つずつ入った状態でバンダリアのポケットに差し込まれて支給されていました。

スタンプ内容は
5.56 MM
BALL M193
10 RD CLIPS
LOT TW-2-595

こちらは80年代のものです。弾薬が5.56mm弾のM855に変更されました。いわゆる5.56mmNATO弾の採用によってスタンプも変更になったということです。M16A2採用後にもこのタイプのバンダリアが支給されていたということですね。

スタンプ内容は
5.56 MM
M855
10 RD CLIPS
LC-87D082-222

スタンプがある反対側には製造年月がスタンプされていますね。JUL 72なので1972年の7月に製造されたのでしょう。この状態だと負い紐の確認がしやすいですが、見ての通り綿のテープを使用しています。

こちらは80年代のものです。SEMCOとは製造会社のことでしょうか。下の11/86は1986年の11月製造を表しているのだろうと思います。負い紐はテカリのある化成のものになりました。

収納

支給されたときはクリップの状態ですが実際使用するときには20連マガジンを収納して使用することが多かったようです。画像で入れているのはスタンダード電動ガン用の20連マガジンなので実物サイズより短いんですが実際には実物サイズのマガジンも収納可能でしょう。

バンダリアを大量に身に付けるだけでかなりの弾薬の持ち運びを可能とします。実際バンダリアあればマガジンポーチ要らねぇんじゃねぇかって思うこともありますね(

バンダリアはベトナム戦争はもちろんグレナダ侵攻での米軍も使用していました。

サイズ調整

負い紐の長さ調整は安全ピンを使って行います。勝手に安全ピンが開いて体に刺さるんじゃないかとも思いますが太いピンなのでそう簡単には開かないかと。

出典 アメリカ国立公文書記録管理局(National Archives and Records Administration)
 写真のようにバンダリアを肩がけしている写真は多く見かけます。アムニッションケースよりも多くのマガジンを携行可能としたのでそれなりに重宝したのかもしれません。

20連バンダリアは最近TOPがリプロを出しているようなので実物が中々手に入らなかったり使い潰すのが勿体無いと感じる方はそちらも手かもしれません。

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