なんでかは知りませんがWW2時代のカーキのものよりODのものは出物が少なく入手しづらいみたいですね。朝鮮戦争での生産分をベトナムで使い潰してしまったのかもしれません。カーキモデルはリプロが結構出てるんですが、ODのもののリプロは見ないのでODのリプロが欲しいときはカーキモデルを自分でODに染めないといけません。
ちなみに、このBARベルトの採用前にもうひとつのBARベルトが採用され使用されていました。M-1918 BARマガジンベルトと呼ばれるものですが、M1937 BARマガジンベルトと違いM1911自動拳銃(ガバメント)のマガジンポーチが前面に縫い付けられていたり、腰だめで撃つときにストックを固定するためのカップが付いていたりと微妙に違います。
見分けはそこで付くのですが、前述の2つを取り外してBARのマガジン用のポケットを縫い付け直した改造品も存在するようです。そういうのは見分け面倒ですがベルト真ん中のアイレットの数で識別できると思いますよ。(M-1918はアイレットが3つ、M-1937はアイレットが一つになった)
紹介できれば良いのですが持ってないのでまあ説明が難しいですね。ググれば色々出てくると思います(丸投げ)
バックル
ベルトのバックルはかなり大型ですが、M1937ピストルベルトなどに見られるひねって差し込む形状をしています。U.S.のスタンプも古い装備品に見られる書体ですね。 ベルトのバックルも塗装が全然剥げていないので良い状態ですねぇ…実際デットストック品だと思っています。スタンプ
スタンプも綺麗に残っていました。スタンプ内容
BELT MAGAZINE B.A.R.
M-1937
74-B-240
CONCORD-1951
これを見る限り1951年度調達品のようですね。既に朝鮮戦争に突入している頃なので朝鮮戦争の戦線向けに製造したのでしょうか。縫製は結構雑に見えますがまあほつれたりは無いんで大丈夫でしょう。
もう片方にもスタンプが押してあるんですけど内容一緒なので飛ばします。
裏面
ピストルベルトではなくただのベルトが付いていてそれで長さを調整します。マガジンポーチ下部にはダブルフックワイヤー装備が吊るせるようにアイレットが付いていますね。上部のアイレットはサスペンダーのフックを引っ掛けるものでしょう。見切れちゃってますがベルトの長さの真ん中辺りにはアイレットが一つ打ってあります。これはM1910ハバーサックを接続する用途で打ってあるようですがODのとは繋がないでしょうねぇ…
調べた感じだとベトナム戦争で使用された個体はこの部分を改造してピストルベルトを通せるようにしているものがあるようですが実際どうなんでしょうかねぇ…私は勿体無くて出来ないのでそのまま使います()
マガジンポケット
さて、ベトナム戦争で使用された理由としてはSTANAGマガジンが一つのポケットに3本(!)収納可能だったのがあるでしょう。ポケットは全部で6個あるので全てに3本ずつ入れれば18個ものマガジンをこのベルト一つで持ち歩けるのです。ただし一般の歩兵は使用しておらず、SOGなどでの特殊部隊での使用が主だったようです。特殊部隊は補給も自由にできませんのでマガジンを18本も持ち運べるこのポーチは他と比べれば使い勝手が良かったのでしょうね。画像を引用しようと思ったのですがイマイチ一次ソースがわかりませんのでやめました。SOG本『SOG Team History and Insignia of a Clandestine Army』の画像っぽいんですがね…
使用例は「SOG BAR BELT」で調べると出てくるかと思います。私も欲しいんですが洋書なのとお値段が凄まじいってこともありまして…
「John St.Martin」氏が写った写真が何ページにあるかくらいは知りたいっすね。
本家BARのマガジンは1ポケットに2本収納できるようです。それでも12本なので収納力は中々だと思います。サバゲで使うのにも結構良さげかもしれません。嵩上げしないとマガジン抜きにくいですけど。
STANAGの30連マガジンは蓋が閉まらないので20連マガジンを入れましょう。
ポケットにはアイレットを打ったドレインホールがあります。川に入っても安心です。
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